御狩猟乃社

賀茂神社 (〒523-0058 滋賀県近江八幡市加茂町2891)

2000年5月7日 足伏走馬神事


【 由来 】
天智天皇の頃この辺りを牧場に制定され、それ以降元正天皇養老元年(七一七)にこの辺りを守護する為に神社を建てる場所を定め、聖武天皇天平八年(七三六)に荘厳な社殿を建築し、そこに京都下・上賀茂神社の御分霊を戴き、賀茂神社を創建になされました。放牧場では、その頃重要な動物である馬を調教し、その具合を試すのに競馬を行なったり、狩猟をしたりしておりましたことから、この地を『御狩猟』と称しております。
この神社は調教所の守護ということで、神社の行事には馬にまつわる行事が多くありました。そのひとつに足伏走馬神事があります。
以前は白馬奏覧神事、草競馬、流鏑馬などがありました。
また、現在は競馬の守護神としても、交通安全の守護神としてもご崇敬頂いております。
また当社は京都の下・上賀茂神社、岡田鴨神社と併せて全国賀茂三社のひとつに数えられ霊験を集めています。
(御狩猟乃社 賀茂神社のしおりより)
【 足伏走馬神事 】
加茂町には賀茂神社という競馬、交通安全、縁結び、安産の守護として有名な神社があります。この神社は多くの馬の儀式がありましたが、現在は『足伏走馬』神事が残っています。
この神事は別名『七頭の馬、七番の神事』ともいいます。
これは旧来より七頭の馬の馬が二頭ずつ競争し、一等、二等、三等を決定する、いわゆるトーナメントによる古式の競馬であります。赤と黒の古来の衣装を身にまとった騎手が馬場にて競争するのであります。
この神事は現在行なわれている競馬の源流であるといわれております。
この神事が何故この神社に残っているかと言うと、この当たりが調教所であったということと、この神社が京都賀茂下上神社の例祭りにて競馬の馬を供出しており、この馬を選定するのにこの儀式があったようであります。
(『足伏走馬』等伝統行事保存会のしおりより)
『足伏走馬神事』の感想
以前から5月7日に賀茂神社で例祭は13:00から足伏走馬は15:00から行われることは賀茂神社の公式ホームページで知っていた。『足伏走馬神事』は滋賀県に住み始めて毎年気にはなっていた祭りのひとつで、今年の正月に賀茂神社にお参りに行った(DIARY参照)ほど、今年こそは見に行こうと気合が入っていた。しかし、このゴールデンウィークに子供と暮らし始めたこともあり、天候(急激に雲行きが怪しくなったり)と相談しながらタイミングを図っていたが、子供をお風呂に入れていたことも手伝って、結局外出するのが遅れてしまった(15:10)。

『足伏走馬神事』だけでも見に車を走らせて何とか13:25頃に到着した。車から降り、デジタルカメラを準備しながら歩いていたら、『もう一度、7頭の馬がいっせいに走りますので、道を空けて下さい』とのアナウンスが聞こえてきた。それを聞き、慌てて神社に向かって走り出した。もともと普段参拝者がいない寂しい神社なのに、この日ばかりは様子が違っていた。確かに周辺道路は車の駐車で埋め尽くされ、境内では出店が立ち並び、お子様を連れた家族連れがたくさん祭りを楽しんでいた。祭りの雰囲気っていいなぁと感じたが、ここまで来て見逃してはいけないと神社の東隣にある約400mの直線走路へ走って移動。7頭の馬たちが、目の前で今か今かと走る準備をしていた。『しまった!走る方向が向こう側じゃないか』と気がついても、今更場所を移動することが出来ず、走り出した馬の後ろ姿を眺めていた。走り出したのを確認した後で、徐々に直線走路の中心へ移動し、戻ってくる馬たちの姿を撮った。足伏走馬の説明は、上記の伝統行事保存会発行の説明文を参考にして頂くとして、トーナメント方式で1等、2等、3等を決め、結果が出た後で、7頭一斉に走るサービス(?)を2回行い、祭りを締めるといった流れのようである。観光客のなかにはカメラやビデオで持って撮影している人達も多く、7年前から再開した『足伏走馬神事』が定着しつつあるようにも思えた。そして、祭りの後はテレビ局や新聞社の取材で神主さんも忙しく対応していた。

しかし、『足伏走馬神事』はここで終わっても祭りはまだ続くのである。無事競争を終えた馬たちは上位3頭は表彰式を済ませ、一般観光客へのサービスとして希望者に乗馬(と言っても曳き運動だが...)を体験させていた。背広姿の大人から小学生まで男性・女性問わずいろいろな人達が馬に跨り楽しんでいた。60分経過しても続けられていたほど大盛況な企画だった。また、他の4頭は、出店が立ち並ぶ境内入り口近くに繋がれ、観光客が触れるように並んでいた。ここも負けず劣らず人が群がり大盛況。人参を与える牧場関係者の隣で、ある人は馬にカキ氷を与えていた(これもありか?)。この田舎らしい雰囲気が心を癒してくれる。来年は是非家族3人で見に来たいと誓うほど充実した内容であった。祭りに関係ないが、出店に陳列されている商品の中にプレイステーション2があったのにもびっくりした。本当にそのクジは当たるのだろうか?

最後に、この祭りに馬を提供して下さった牧場(乗馬クラブ)は大野牧場(滋賀県)さんだそうです。個人的には、愛馬エアポートシチーが退厩後に移動した先であったので、乗用馬として頑張っている馬の姿を見て、妙に考え深いものがありました。
 
−<終わり>−


賀茂神社の公式ホームページ
http://www.biwa.ne.jp/~y-okada/

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